ウィズコ通信“道”8月号 今月のコラム

「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」及び「表示規約施行規則」について

こんにちは、酷暑が続いていますが、皆さん体調はいかがでしょうか?

資産活用ディビジョンの上屋(うえや)です。私は比較的暑さに強い方ですが、皆さん体調を崩してはいませんか。まだまだ暑い日が続きますので、体調管理をしっかりしてくださいね。

 さて、今回は9月1日から改正される「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」及び「表示規約施行規則」についてご説明しようと思います。

 不動産広告をチラシやインターネットで行う場合の規約改正です。皆様の物件でも改正によって広告内容が変更となる場合がありますので、変更内容を把握しておいてください。

  強化される規定

①交通の利便性・各種施設までの距離又は所要時間について

 マンション、アパートから駅・施設までの起点について、これまでは特に規定がありませんでしたが、マンション、アパートの

 場合、建物の出入り口を起点とすることが明文化されました。

 下図のようにサブエントランスがあれば、最短距離で計算できますが、もしメインエントランスだけの場合、最寄駅までの距離や 

 所要時間の表記が変更されます。今後はエントランスの位置が広告には重要になってきます。

②通勤時ラッシュ時の所要時間について

 これまで「通勤時の所要時間が平常時の所要時間を著しく超えるときは通勤時の所要時間を明示する事」と規定されていましたが、

 今後は 「朝の通勤ラッシュ時の所要時間を明記し、平常時の所要時間を明示して併記できる」と変更されました。     

 記載例) 「A駅からB駅まで通勤特急で35分」※平常時は特急で25分

③乗換え時の所要時間について

 これまで「乗換えを要するときは、その旨を明示すること」と規定していましたが、これを「乗換えを要するときは、

 その旨を明示し、所要時間に乗換えに概ね要する時間を含めること」に変更されます。                    

 記載例)左の図の場合 「最寄りのA駅からC駅まで30分~33分」 

 ※B駅で●●線に乗換え ※上記所要時間には乗換え・待ち時間が含まれています。  

④交通の表記方法の変更について

 これまでは最寄駅から物件までの徒歩所要時間を明示するように規定していましたが、これを物件から

 最寄駅等までの徒歩所要時間を明示することに変更されました。

改正前) 「A駅から徒歩10分」  ⇒  改正後)「A駅まで徒歩10分」

   ※改正後は「物件から駅に向かう場合に要する分数」で表示に変更しなければならない。

 また、売買物件では①販売戸数が2以上の分譲物件においては、最も近い住戸の徒歩所要時間等を表示することとしていましたが、これに加えて最も遠い住戸の所要時間も表示することになりました。

 ②新築分譲マンションでも複数棟販売する場合も同様に最も近い棟の出入り口と最も遠い棟の出入り口からの徒歩所要時間等を表記することになります。

   記載例) 「A駅まで徒歩2分から5分」「市役所まで200mから450m」

 他にも、広告に必要な表示事項に新設や追加された事項もあります。「引渡し可能年月(賃貸物件においては、入居可能時期)と「取引条件の有効期限(分譲物件のみ)」が追加となります。

 また、一棟売りマンション・アパートの表示事項を新設し、●一棟売りマンション・アパートである旨 ●建物内の住戸数 ●各住戸の専有面積(最大面積及び最小面積) ●建物の主たる部分の構造及び階数 を表記しなければならなくなりました。

   緩和される規定

①物件名称の使用基準について

 ⑴ 物件が海(海岸)、湖沼、河川の岸、若しくは堤防から直線で300m以内にあれば、これらの名称を使用で

   きることになりました。

 ⑵ 街道の名称は、物件が面していないと使用できないこととしていましたが、直線で50m以内であれば、

   使用できることになりました。

②未完成の新築住宅等の外観写真について

 未完成物件の広告では、これまで「規模、形質及び外観が同一の他の建物の外観写真」に限り表示を認めてい

 ましたが、同一でなくても以下に該当すれば、他の建物の外観写真を表示できることになりました。

 ● 取引する建物を施工する者が過去に施工した建物であること

 ● 構造、階数、仕様が同一であること

 ● 規模、形状、色等が類似していること

 ※ 上記に該当する場合でも、当該写真の建物と誤認されるおそれがある表示はできません。

   「施工例 ※取引する建物とは、外壁、屋根開口部等の形状が異なります。」

   「前回販売したA号棟の外観写真です。扉や窓の開口部の位置等のデザインが異なります。」

③学校等の公共施設やスーパー等の商業施設を表示する場合について

 これまで「物件からの道路距離を記載すること」としていましたが、これに加えて徒歩所要時間の表示も 認めることになりました。

   記載例)「スーパー〇〇まで200m」「市役所まで400m(徒歩5分)」など

   まとめとして

 強化される規定は、施行前から表示を切り替えても差し支えなく、緩和される規定は施行後からでないと現行規定に違反となります。現状、当社でも広告表示内容が違反にならないように、変更作業中です。

皆様の物件も表記が変わりますので、ご理解よろしくお願いします。


資産活用Div. 相続支援コンサルタント
上屋 雅樹(うえや まさき)

宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、相続支援コンサルタント 有資格者
あま市在住。地域の不動産売買は私にお任せください。

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